令和6年度ご挨拶
平素より済生会守山市民病院をご利用、ご支援いただきありがとうございます。
この春守山市民病院は、済生会病院として7年目に入りました。済生会は1911年に設立された日本最大の社会福祉法人で、2024年時点で全国に83病院を擁しています。滋賀県済生会では当院と済生会滋賀県病院の2病院が連携し、済生会滋賀県病院が三次救急病院として広域の救急医療を、当院が地域の救急医療とともに回復期、慢性期医療を担当し、シームレスな医療提供の実現に取り組んでいます。
当院の診療の特徴として挙げられるのが、2病棟で計100床の回復期リハビリテーション病棟と、様々な訓練機器を配置した広く見晴らしの良いリハビリテーションセンターです。患者さんご自身にとっても患者さんを支えるご家族にとっても、急性期の病状への治療を受けられた後、回復期にいかに充実したリハビリ治療を受けられるかは、その後の生活にとって大変重要です。リハビリテーション診療を担当する5名の医師と70名以上の療法士、そして病棟看護師やメディカルソーシャルワーカーなど多職種がチームを組んで、リハビリ診療とその後の生活改善に向けて患者さん・ご家族をサポートします。また、特にご高齢の患者さんは複数の疾患を有しておられる場合も多いので、各専門の内科医などがバックアップいたします。
新館1階の健診センターと内視鏡センターは、地域の皆さんへの予防医療機関として、疾病の早期発見や健康維持により貢献できる施設となっています。広々としたセンター内でほとんどの検査や診察を受けていただくことができ、内視鏡検査では苦痛の少ない優しい検査を心掛けています。子宮頸がん検診や乳腺検査などは女性スタッフが担当しています。
本館3階には、当院の重要な部門として透析センターを有し、朝・昼・夜に外来通院の患者さんおよび入院患者さんの維持透析治療を行っています。複数疾患を有する患者さんは関係する分野の医師が連携してサポートいたします。
高齢化とともに慢性期疾患への診療がより重要となっています。外来内科診療部門では、糖尿病や心臓循環器、呼吸器や消化器の専門外来を開いていますので、病状に応じた専門的な診療を受けていただけます。整形外科部門では、関節痛や骨折などの一般整形外科疾患のほか、リウマチなどの専門的な診療も行っています。小児科は、特にアレルギー疾患と発達障害診療に力を入れており、食物アレルギーについては詳細な検査結果と安全性に配慮した体制で負荷試験などを実施しています。体調不良や健康維持などについても、身近な相談できる病院としてご利用いただければと思います。
済生会守山市民病院はこれまでも近隣の病院や地域の診療所などとの連携を深めてきました。今年度も多くの医療機関との関係をより密にし、また行政との協力体制などを引き続き強化して、この地域の皆さんの健康に少しでもお役に立てるよう、職員一同努力してまいりますので、何卒宜しくお願いいたします。
済生会守山市民病院 院長 野々村 和男
済生会守山市民病院の開設
済生会は“救療済生”の精神にもとづき、全国80の病院、約300の介護施設・訪問看護・診療所等からなる社会福祉法人です。平成30年4月から、その81番目の済生会病院として守山市民病院は再出発しました。急性期は済生会滋賀県病院、回復期と慢性期は済生会守山市民病院として、湖南地域にふさわしいバランスのとれた医療機能の分化と連携を推進し、合計約600床の2病院が、地域のニーズに対応し、効率的で質の高い切れ目のない医療を提供することで皆様方の健康長寿を支えていきます。
滋賀県済生会医療福祉センター総長
済生会滋賀県病院 院長 三木 恒治
守山市長よりご挨拶
守山市民病院は、昭和57年の開設以来約40年にわたり、市民の皆様の身近な病院として、地域の医療と市民の安心・安全を支える役割を果たしてまいりました。
平成30年4月1日に、滋賀県済生会を指定管理者とする「済生会守山市民病院」に移行し、従来の機能に加えて、令和4年2月には最も高いリハビリの施設基準を取得するなど、県内随一の回復期リハビリ病院として専門的で質の高い診療を行い市民・県民の皆様の健康や医療を支えております。
今後も、済生会の技術力とネットワークのもと、市民・県民の皆様にとって、信頼と愛着のある病院となりますよう、済生会とともに取り組んでまいります。
守山市長 森中 高史